こんにちは。獣医師の金田です。 前回までのメールマガジンでは、健康診断を受診する大切さについてお話ししてきました。今回は健康診断についてよく寄せられる6つの質問について、ご回答いたします。
▼今回お答えする6つ質問 —————— 健康診断ではどんなことをするの? 健康診断をしたくてもペットを動物病院に連れていくのが難しいがどうすればいい? 健康診断の時に、ペットを必ず動物病院に預ける必要があるの? 動物病院ではペットの様子が普段と変わってしまうのですがどうすればいい? 検査のためのペットの尿や便はどうやって採ったらいいの? 幼齢期とシニア期では、健康診断の検査項目が違うの? ——————
それではひとつずつお答えしていきましょう!
一般的にペットの健康診断では、「問診(飼い主さんに問う)・視診(診る)・触診(触る)・聴診(聴診器で聴く)・血液検査(採血を行い数値を調べる)」が行われることが多いのですが、これに加えて尿検査・糞便検査・レントゲン検査・超音波検査まで実施されるケースはそう多くありません。健康診断において一つのポイントとなるのは、そのペットにとって過不足がないと考えられる検査を実施することではないでしょうか。
ペットを動物病院に連れて行くのが難しい理由のうち、ペット側の要因の一つとしてよく聞かれるのが、キャリーバッグに収容するのが困難になってしまったというものです。キャリーバッグのような閉鎖空間におかれたストレスに加え、そこに動物病院で行われる処置が重なると、キャリーバッグに入ることと恐怖が結びついてしまう可能性があります。
初めて動物病院へ連れて行く前からあらかじめキャリーバッグを部屋に置いておき、自由に出入りできる環境づくりをしたり、楽しい出来ごとと結びつけるなどして、「キャリーバッグは怖くないスペースである」ということを分かってもらうような工夫をすることも飼い主さまができることの一つです。ただし、ペットが暴れるなどしてどうしても難しい場合は獣医師の先生に相談し、その他の方法を提案してもらうことも検討してみて下さい。
病院や実施する検査項目によって対応や健康診断にかかる時間が異なるため、詳細はご受診される動物病院へご確認頂くのが良いかと思います。
「家では足が痛そうだったのに、病院で歩かせたら普通に歩いた」「お腹にできものがあり診てもらいたかったが、病院では緊張して触れなかった」といったように、ご自宅と動物病院で様子が異なることはよく起こります。普段から気になることや症状が見受けられるときには、ペットの様子をスマートフォンで動画や写真を撮影して残しておきましょう。来院時に獣医師の先生に共有することが、診断の一助となるかもしれません。
基本的には病院の指示に従い、採尿・採便するようにして下さい。当日に採れたものを新鮮な状態で持参することが望ましいです。
受診回数については、0歳から年1回の健康診断を継続し、シニア期(7歳以上)に入った後は、年2回の受診に増やすことを推奨しています。基本的な検査項目自体は大きく違いませんが、ライフステージによって気をつけることは変化します。それらに応じて重点的な検査を行い、異常が疑われる場合には、より詳細な検査を行うべきだと考えています。
どこの病院でペットの健康診断を受診するか迷われている方には、ぜひTeam HOPEの賛同病院へご相談することをおすすめします。Team HOPEとは、ペットの健康診断を推進する獣医師団体です。ペットの健康診断の普及のほか、気軽に動物病院に相談できる環境整備や、ペットとの良好な共生を目指した環境づくりのため、あらゆる活動を行なっております。それぞれの病院で検査に関する細かな部分や費用などに違いはあるものの、この取り組みに賛同している全国の2,776もの動物病院は、統一された健康診断に十分な検査項目に沿って健康診断を行なっており、予防医療に本気で取り組んでいます。
アニミューンをご利用のペットオーナー様には特別な会員優待制度「アニミューン・ロイヤリティ・プログラム」をご用意しております。 アニミューンの公式LINEをお友達登録した上で、アニミューンをご紹介された動物病院に貼られている「アニミューン正規取扱い動物病院ステッカー」の「会員優待チェックインQRコード」を、お手持ちのスマートフォンのカメラで読み込んでください。LINEスタンプが「1ポイント」貯まります。1年間で3ポイントたまると(3回病院へ来院すると)、アニミューン会員優待特典として、お得に購入できるクーポンをお贈りいたします。
それでは次回のLetterもお楽しみに♪
<執筆者プロフィール> 獣医師 金田恵理 2015年麻布大学獣医学科卒。2019年より大阪大学大学院 医学系研究科所属。 人間の医学から学び、動物の医療をより良くするための活動を行なっています。株式会社HACHIでは獣医療関連コンテンツの執筆発信を担当。
<情報参照元> ペットの健康診断を推進する獣医師団体 (一社) Team HOPE 本記事はTeamHOPEの許可を得て情報を引用しております。
詳細はこちら https://teamhope-f.jp/healthexam/index.html
<株式会社HACHI> アニミューンの開発元企業である株式会社HACHIは、ペットの健康寿命の延伸を願って、TeamHOPEの協賛パートナー(Bronze Partner)となりました。
活動詳細はこちら https://teamhope-f.jp/partner.html
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